農作業のこと
360°ぐるっと見渡しても私ひとりだけ
聞こえるのは鳥のさえずりと虫の鳴き声、風の音
そんな中で農作業をしていると、人ってちっぽけだなあと感じます
結婚してここへ越してくる前は、
社員3,000人を超える工場の人事課で働いていました
人に囲まれて、人と話をして、人のために働く
そんな毎日を送っていたので
いつの間にか、人がこの世界の主人公のように錯覚していたような気がします
だけど、自然を相手にしているうちに
人の力なんてほんの小さなものでしかなく
人が決められることなんて、あまりないのだと気づくと、
人と比べることも、人からの評価を気にすることもなくなり
どうありたいかを、自分に正直に決められるようになりました
ちっぽけな脇役の私が、できることは限られているけれど
お日さまの下で体を動かして、雨の日はゆっくり過ごす
日が沈めばお風呂に入って、美味しくご飯を食べて寝る
それだけでいいんじゃないかと思えるのです